クオリティ&サービス&値段が違う!?家事代行業をメイン事業とする会社と、そうでない会社の各種違い

家事代行 本業の会社との違い 家事代行についての情報

今日では、様々な会社で家事代行サービスが提供されるようになりました。

ネットで「市区名+家事代行サービス」とキーワード検索すれば、地域差はあれど大抵は選択肢がある時代です。

カジワカ氏
カジワカ氏

2000年前後では考えられませんでしたね。

しかしながら一口に家事代行サービスといっても、その事業にかける意気込み・情熱(=力の入れ具合)は会社により異なってきます。

例えば、

  1. 家事代行業をメインとする会社
  2. 別の事業がメインの会社

の両社では、力の入れ具合は違っていて当然です。ひいては提供するサービス内容・クオリティ・料金にも影響が出てくることでしょう。

こういった根本的な事業の違いを無視して、家事代行サービスを語ることはできません。

本ページでは、家事代行業をメインとする業者と、そうでない業者の違いについて。そしてサービス内容・クオリティ・料金等についての違いなども詳しく見ていきたいと思います。

家事代行業をメインとする会社

家事代行業をメインとする業者

まずはメイン事業を家事代行とする会社、もしくはそれと同等とカテゴライズできる会社とはどんな会社か見ていきましょう。

以下の3つが挙げられます。

  1. 家事代行のみを行っている会社
  2. 複数の事業があり、主力事業として家事代行を行っている会社
  3. 大企業

実際の企業名を挙げた方が分かりやすいと思いますので、全国家事代行サービス協会(※1)の役員が在籍する企業7社を分類した例も挙げています。

※1 全国家事代行サービス協会とは、家事代行業界の有志により設立された一般社団法人です。実質的にこの業界を牽引する団体と言えます。詳しくは全国家事代行サービス協会の記事を書きましたのでご覧ください。

それでは一つずつ見ていきたいと思います。

家事代行のみを行っている会社

家事代行サービスに関することのみをメイン事業として行っており、それ以外は付随する業務程度の会社です。いわゆる専門会社ということで分かりやすいですね。

具体例は以下です。

  • ミニメイド・サービス
  • フォー・リーフ

改めて見ると7社中2社のみと、意外と少ない印象です。

複数の事業があり、主力事業として家事代行を行っている会社

家事代行サービス以外にも事業を行っていますが、家事代行を主力事業としている会社です。

具体例は以下です。

  • ベアーズ(ハウスクリーニング等複数)
  • アール・アソシエイツ(ハウスクリーニング)
  • 中央ケアーサポート(介護)
  • ミライド(介護・ハウスクリーニング)

カッコ内は、家事代行業と並んで力を入れている事業です。もちろん会社により、力の入れ具合は違います。

他の事業(ハウスクリーニングや介護等)の専門性と家事代行業を、相乗効果で活かしている会社と言えそうですね。7社中4社と多いです。

大企業

大企業が行う家事代行のみ、やや例外的な扱いとなるでしょう。

大企業は様々な事業を展開していることがありますが、事業規模が非常に大きいです。そのため1事業が1企業・1専門会社以上に相当することもめずらしくありません。

というわけで、会社全体としては家事代行業をメインとする会社でなくとも、実質的にはメイン事業級相当。そう分類する方が自然と思います。

ここはダスキン一社のみです。

  • ダスキン
    • ▼事業例
    • ハウスクリーニング
    • ユニフォームサービス
    • 自然派化粧品と健康食品の販売
    • 緑と花のお手入れサービス
    • ミスタードーナツ
    • etc……(たくさんありすぎるので割愛)

ただしこちらはダスキンおよびグループ会社の話で、ダスキンに加盟するFCはただの一企業です。

ちなみにベアーズは本項に分類するか少し迷いました。手がける事業がハウスクリーニング・キッズ/シッターサービス・高齢者支援・マンションシェルジュなど、大企業的になりつつあるからです。

しかしながらベアーズはベースが家事代行業者……ということで、本質を考え本項目にはいれませんでした。

ちなみにベアーズは資本金も5,000万円以上かつ従業員も100人以上。社会通念上は大企業に相当します。ダスキンは資本金100億以上なので超大企業ですが。

別事業がメインの会社

別事業がメインの会社

メイン事業が別にあり、その事業に付随する形で家事代行サービスを行っている会社を見てみたいと思います。

要は「なんの会社ですか?」と聞かれた時に、家事代行ではなく別の業種名が出てくる会社とお考えください。

意外や意外、実際には驚くほど多いんです。その定番となる業種にも傾向があり、以下の3つが挙げられます。

  • メインがハウスクリーニング業
  • メインが介護業
  • メインが便利屋業(各種代行業含む)

順番に見ていきましょう。

メインがハウスクリーニング業

ハウスクリーニング業をメイン事業としつつ、サブ的に家事代行を行っている会社です。

そもそもハウスクリーニングと家事代行は同じ生活支援業。専門性の違いはありますが、同じ清掃業務が含まれるという共通点もあります。

業種的にはそこそこ近い位置にあるためか、家事代行も付随して行うことは多いようです。

先ほど話題に出てきたベアーズ/アール・アソシエイツ/ミライド等もハウスクリーニング事業を持っています。これらの会社は家事代行をサブ事業ではなくメイン事業として行っているという大きな違いがあります。

メインが介護業

介護業をメイン事業としつつ、サブ的に家事代行・生活支援を行っている会社です。

そもそも論として家事代行サービスを利用する顧客は、

  • 時間を捻出したい
  • 体力的等の問題で家事ができない

のいずれかであることも多いです。

介護業を行っていると、必然的に体力的問題がある方と接する機会が増える。ひいては生活援助が必要になることも多いですし、介護保険適用外の作業のニーズもあります。

家事代行業を行うようになるのも自然なことなのでしょう。

メインが便利屋業(各種代行業含む)

便利屋業をメイン事業として行う上で、数あるサービスの中の一つとして家事代行を行っている会社です。

家庭内で発生する、ありとあらゆる困りごとに対応するのが便利屋業。おそらく家事の代行も一定のニーズがあるのだと思います。

特に規模が小さい会社ほど、お金さえいただければできることならなんでもやる。という姿勢で営業されている事業者は多いようです。

カジワカ氏
カジワカ氏

便利屋ではなく「何でも屋」と看板を掲げている会社もありますしね。

家事代行業をメイン事業とする会社の特徴

家事代行業をメインとする業者×特徴

同じ家事代行サービスを提供する会社でも、それをメイン事業とする会社と、そうでない会社があることをここまで見てきました。

そこで改めて、それらの違いがサービス・クオリティ・料金面等にどういった違いとなるかを考えてみたいと思います。

まずは家事代行サービスをメイン事業とする会社の特徴から見ていきましょう。

クオリティ面

これは当然ですが、クオリティは高めだと考えられます。家事代行のプロ業者なのですから、契約件数・実施件数も多い=クオリティも上がっていくのは当然ですからね。

というかむしろそうでないと困ります(汗)。

ただし、家事代行はスタッフさんガチャなところもあるので100%満足できるわけではありません。加えて会社による全体的なクオリティの違いもあります。

それらを含めても、総合的に考えると比較的クオリティは高めとなるでしょう。

サービス面

家事代行サービスをメイン事業とする会社は、

  • 損害保険に加入していたり
  • スタッフの交代ができたり
  • 鍵を預かってくれたりトライアルがあったり

等など、きめ細かいサービスがあります。対応作業は、基本的に家事全般です。近年では料理も行ってくれる会社が非常に多くなりました。

明記していない作業は相談となりますが、ハイクラスな会社・プランであれば、融通を利かせてくれることも多いです。

しかしながら基本的に、

  • 身体に触れる行為
  • 専門的な行為(ハウスクリーニング・力仕事・医療行為・介護・介助)
  • 万一の危険が伴う行為(重量物の移動・車の運転・高所作業)

はできないことがほとんどです。

料金面

それなりの料金がかかります。地域性もありますが、例えば東京では兼ね1時間あたり3,000円以上の利用料金となるのが一般的です。

もちろん高い・安いは単純に料金だけではなく、クオリティ・サービスの対価に見合うかどうか。それらに満足できれば安い、満足できなければ高いということになるでしょう。

別事業がメインの会社の特徴

別事業がメインの会社×特徴

続いて、別の事業をメインとする会社の家事代行の特徴を見ていきたいと思います。

クオリティ面

家事代行サービスのみのクオリティを見れば、それをメイン事業とする会社には及ばないことが多いでしょう。普通に考えてもそれは当然の話です。

しかしながら、「メイン事業(介護など)+家事代行」のセットとして見ると、総合的なクオリティ&満足度は変わってくることもあるかもしれません。

加えて後述しますが、家事代行の料金が安いことも多いです。値段に対するクオリティとして考えれば、ニーズが合えば一概に悪いとは言えないかもしれませんね。

サービス面

あくまでメインは他の事業ですので、きめ細かい家事代行サービスは期待できないこともあるでしょう。

また、一般的な家事代行業者では当たり前になった料理代行を扱っていないケースも時折見受けられます。ですので自身が希望する作業を行ってくれるかどうかがまず重要になってきそうです。

逆にメリットを挙げれば、家事代行がメインではないからこそ対応してくれる点もあるところ。

例えば介護がメインの会社であれば、高齢者とのコミュニケーションに慣れたスタッフや、有資格者も在籍しているはずです(=身体に触れる作業もOK)。ひいてはトータル的に満足できる場合もあるかもしれません。

カジワカ氏
カジワカ氏

自分にちょうどあてはまればありですね。

料金

比較的料金はお安めな傾向があるように感じます。

特に街の小さな介護業者に関しては、時給2,000円以下という会社も目にしました。普通に考えると、ビジネスとしてやっていくのは厳しい料金設定です。

おそらくは街のセーフティネットを担う存在になっていることもあるのでしょう。儲け主義ではなく、地域に貢献する事業として、高尚なサービスを行っている会社もあります。

まとめ

クオリティ・サービス・料金の違いを表にしてまとめてみます。

家事クオリティサービス料金
家事代行がメイン事業○~◎
比較的高い
○~◎
一般的なサービス
△~○
普通~比較的高め
家事代行がメイン事業ではない△~○
会社により
△~◎
自分に合うかどうか
○~◎
安めなことが多い

私は「家事代行業をメインとする企業が良い」と言いきるつもりはありません。

介護の重要度が高ければ、そういった業種をメインにしている企業も選択肢として入るのは自然です。信頼できる便利屋さんに、不定期に家事を頼みたいなら便利屋さんだってありです。とにかく料金を優先する人だっているでしょうし。

一方、特に理由が無い場合・ごく普通の一般的な家事代行サービスを利用したい場合は別です。その場合は、家事代行業をメインとしている企業を選ぶことをお勧めします。

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