当サイトをご覧になっているあなたは「家事代行」等のキーワードで検索したことがある方だと思います。
きっと他にも数多くの家事代行関連のサイトを見てこられたのではないでしょうか!?いろいろなサイトを見るのは、とても大事なことですものね。
しかしながらそれら家事代行関連のサイトのほとんどは営利サイト。ひいては情報が偏っている可能性がある。……と言ったらどうでしょうか。
え!?なんで分かるんでしょうか!?
この業界は現実的にそういう状況になってしまっているのです。
家事代行サービス業界のサイトは、ほぼ100%と言っても良いほど、営利が絡む人・団体が運営しているサイトです。ニュートラルな立ち位置で情報を発信しているサイトは滅多にありません。
- 比較・検証サイトがたくさんありませんでしたか?
- 根拠があいまいなランキングがありませんでしたか?
- 特定の業者がやけにお勧めされていなかったでしょうか?
心当たりがある方も多いと思います。
【原則】
営利サイトの多くは、お金で情報がゆがむものである。
人間関係もそうですが、残念ながらお金でゆがまない物事はほぼありません。。
営利サイトだらけで安易に信用できない状態。それが家事代行業界のウェブサイトの現実です。
なにゆえそのような状態になってしまっているのか。本ページでは、その理由を論理的に解説したいと思います。
家事代行サービス関連のWebサイトの分類
まずは家事代行サービス関連のウェブサイトを、特徴ごとに分類してみたいと思います。
現実的には、完璧に「これ」と分類されるわけではなく、複数の分類に所属する場合もめずらしくありません。しかしながら少なくとも「メインはこれに近いかな」という分類はできます。
あなたがこれまでに見たサイトは、どの分類に近いかチェックしてみてください。
見分けるのはちょっと難しいかもですが、分類自体を知るだけでも参考になると思いますよ!
家事代行業者のサイト【営利】
家事代行サービスを提供している会社の公式サイトや、関連サイトです。
一般的な会社は株主の為に利益を追求します。したがって公開しているサイトは当然営利サイト。これに異論を挟む余地はないでしょう。
どのサイトも、自社が運営する家事代行サービスの申し込みをしてもらいたい一心でサイトを作り公開しているわけです。
ただ、これらは真っ当な営業活動です。本ページの冒頭で述べた「信用できない情報」というのはこのことではありません。
ほとんどの会社はまともな情報を公開しているはず(たぶん)です。
アフィリエイトサイト【営利】
家事代行業界のアフィリエイトとは、以下の様なものです。
- 特定の家事代行業者のサイトへ顧客を送客する
- その後一定期間内に問い合わせや申込が発生すると報酬がもらえる
こうしたアフィリエイト報酬を得る目的のサイトが、アフィリエイトサイトです。個人・法人問わずありますが、当然営利サイトと言えますね。
何が成果対象となりいくらもらえるかは事前に取り決められており、それはケースバイケースです。多いのは問い合せ完了や、実際に利用した時に○円、といった感じです。
法人はもちろんのこと、個人でもASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)という仲介業者を介せば大手とも提携が可能。
誰でも気軽にアフィリエイトができる時代となっています。
報酬が高い家事代行業者を「お勧めランキング」に入れているサイトのなんと多いことでしょうか。お金が絡むと情報が信用できなくなる典型例ですね。
ステマサイト(ページ)【営利】
ステマ=ステルスマーケティング、芸能界でも一時期話題になりました。要は宣伝と気づかれないように宣伝する手法です。宣伝に対してお金をもらう=営利サイトというわけですね。
家事代行業界でのステマサイトは、アフィリエイトサイトなどと同じように、
家事代行業者を徹底比較!
等という普通の記事とみせかけ、特定の会社を密かに推す宣伝がこれにあたります。※時には単一の記事やSNSでの個別の書き込みのこともあります。
- 優位性を取り上げたり
- 様々な角度から複数業者とも比較したり
- 体験談風に語ったり
等など、形は違えど、結局はクライアントの家事代行業者を「良い」と持ち上げます。
時には不自然なほど推しすぎて「やりすぎでしょ」というケースもあります(汗)
特定の業者を良く書くという意味ではアフィリエイトサイトと手法は同じです。そのため、一般の方には見た目でアフィリエイトと区別がつかないこともめずらしくありません。
職業柄、他の業界でもこれまで散々この手のサイトを見てきましたが、内容は言わずもがな。クライアント業者を良く思わせようとして書きますので信用できません。
比較サイトの有料プロモーション【営利】
家事代行業界では、多くのアクセスが集まる比較サイト(主に法人が運営)があります。
それらのサイトは、表向きはどこも同じような比較サイトに見えるかもしれません。通常はアフィリエイトやその他広告等で収益をあげていることでしょう。
しかし中には、家事代行業者に有料プロモーションを提案している比較サイトもあるのです。
それに申し込むことで、サイト内で便宜を図ってくれるというもの。やってくれる内容は、例えば以下などがあります。
- 他社よりも魅力的にサービスを紹介してくれる
- サイト内での露出を増やしてくれる
- お勧め業者として表記してくれる
結果その家事代行業者の良い印象を与え、送客も増え、問い合せ増に繋がるというわけですね。
サイト運営者から見れば家事代行業者はクライアントです。そのため性質上、良い事メインで取り扱われるため、あまり信用できる情報とは言えません。
下手なアフィリエイトやステマほどは露骨に持ち上げられない巧妙なケースもあり、そうなると一般ユーザーからは見分けづらいです。
消費者に広告と伝わらなければやってることはライトなステマと同じようなものですよね。
業界関係者のサイト【営利】
家事代行業者の関連業者が運営しているサイトです。
時には役立つ情報が書かれていたりするかもしれませんが、関係者のサイト=何らかの利害関係が発生します。つまるところは営利とは切り離すことはできず、100%安心して信頼できるとは限りません。
時には家事代行業者の別法人として運営していることもありますが、運営者情報を見ればバレバレなこともありますね。
有名所では、全国家事代行サービス協会も分類上はこちらになるでしょうか。同社も活動のために利益(営利)を必要とする団体には変わりありません。加えて役員は家事代行会社のお偉い方ですので。
完全中立なサイト【営利or非営利】
ステマ・PR記事的なことは無し。特定の家事代行業者に肩入れせず、お勧めすることもせず、客観的かつ平等に紹介するサイトも希にあります。
中立なので、非営利サイトの場合はもちろんのこと。営利サイトでも(真に中立なら)比較的信頼できるサイトということになりますね。
こういったサイトは、
- 信用&業界のシェアを獲得するまでは欲をかかずに投資とみている
- 別の箇所で利益をあげている
- 善意や正義感など
といったところでしょうか。
広告を設置するなど、どこかで利益を上げていれば営利サイト。そうでなければ非営利サイトにもなりますが、いずれにしても比較的信頼できるサイトに分類されると思います。
ちなみに中立な立場のサイトでは、安易に「お勧め業者」という表記をしません。明確な理由無くお勧めすると、中立な立場を崩しかねないからです。
分かりやすい判別法ですね。
その他サイト
ここまで挙げた分類で、家事代行業界のサイトはほぼいずれかにあてはまると思います。
ほとんど営利サイトでしたね。。
他の業界では以下の様なサイトもあるのですが、家事代行サービスではほとんど見られません。
- 趣味のサイト
- ファンサイト
- チラシの裏サイト
通常、時間をかけてサイトを作る&運営するには必ず「理由」があるものです。しかし家事代行サービス業界は、それがどうしても営利に傾きがちな理由があります。
これに関しては次項で書いていきたいと思います。
営利サイトばかりになってしまう理由【金銭面】
家事代行業界のサイトを分類してみると、ほぼ営利サイトであることを説明してきました。その理由として、
- 金銭面
- 心理面
という、2つの理由があると思います。
それぞれ具体的に知ることで、営利サイトが多くなることがより納得いただけるはずです。
まずは1の金銭面=お金に関わる理由から見ていきましょう。
【前提】会社は利益を追求する必要がある
家事代行関連のウェブサイトを運営するのは、ほぼ会社か個人のいずれかです。
この内会社に関しては、前提として(公益法人等一部の会社を除き)出資者の為に利益を追求する必要があります。
最も多いのは株式会社ですが、お金にならないサイトを作ることは会社(=株主)に対する背任行為。つまりやってはいけません。
法律上は非営利の法人、例えば全国家事代行サービス協会等の存在もあります。しかし非営利法人でも、利益を上げなければ給料も払えませんし、会社が存続できません。
つまりそもそもの前提として、基本的に法人は利益にならないサイトを作らない(作れない)のです。
ということは非営利のサイトは個人に期待するほかありません。
家事代行業者はウェブ広告費をかなり投資している
家事代行業者は主にウェブ(インターネット)で集客します。そのためウェブに大量の広告費を投資するのはごく自然のこと。
広告には様々な種類がありますが、個人を巻き込む広告の代表格がアフィリエイト広告と言えるでしょう。
以下はアフィリエイトの具体的な報酬例です(執筆当時の現実にあったもの)。
- 新規面談で1,500円
- 新規申込み・利用で1,500円
- 新規問い合わせ・資料請求で4,000円
- 初回利用で2,300円
この条件に目を付けた個人・会社が、家事代行のアフィリエイトをするというわけですね。
上記の中では、1件あたり4,000円ほどの成果報酬を出している会社が最も高額となります。
この条件なら、1日10件の問い合わせを獲得できれば……
4,000円×10件=4万円
ウェブサイトは休みなく24時間稼働しますので、月間だと……
4万円×30日=120万!
こんなにお金くれるなら私もアフィリエイトやりたいわ!
と思う気持ちも分からなくもないでしょう。
実際には半分以上成果が拒否されることもめずらしくありませんが、それでも60万のアフィリエイト報酬となるのですから。
金融業などさらに高額な業界はあるので、これがそれほど高いわけではありません。ですがまだ荒らされていない「新天地」として近年流れてきているのです。
コンバージョン(成約)しやすい
家事代行関連のサイトに訪れる人のほとんどは、利用に興味のある人・業界関係者・その他営利関係者です。でなければ「家事代行」なんてキーワードで検索しませんからね。
つまり、家事代行関連のキーワードで訪れる人は、そもそもがコンバージョン(成約)しやすいのです。
家事代行に関するサイトを作ること=魚がやってくる場所で釣りをしているようなもの。アフィリエイト報酬に結びつきやすいので、個人も含めてサイト運営の大きなモチベーションになります。
家事代行ブームである
家事代行は、年々取引規模を拡大しています。
きっかけとなったのはドラマ「家政婦のミタ」で話題になったことが始めでしょうか。そして家事代行の知名度を決定的なものにしたのが、漫画「逃げるは恥だが役に立つ」のドラマ版が大ヒットしたことでしょう。
現在は確実な家事代行ブームと言え、右肩上がり。今後も伸びしろがある業界です。
ビジネスで儲けるためには、旬の情報にいち早く乗るのが良いのは明白です。そのため家事代行関連のアフィリエイトサイトがどんどん増えていることに繋がっています。
ブームにのって一儲けしようというアフィリエイターが増えてます。タピオカなどと同じで、ブーム中は見込み客がたんまりいる状態ですので。
誰もが広告を貼れる体制が整っている
先ほどASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)というものが話に出てきました。
ASPを介することで、個人では絶対に取引ができないような巨大企業とも提携&広告を掲載できるのです。
提携審査も一応はありますが、ある程度記事量のあるサイトであればほとんど問題ありません。つまり誰にでも簡単に広告がはれるということ。
ハードルが低いため、多くの人がお金目的で家事代行関連のサイトを作ることが可能な時代なのです。
他業種ではローンやクレジットカードなどは最たるもので、お金目的のクソサイトが量産されています(汗)。残念ですが、家事代行業界もそういった傾向が見えます。
営利サイトばかりになってしまう理由【心理面】
金銭面だけでも、家事代行業界が営利サイトばかりになる理由として充分ではないでしょうか。
しかしながらおまけにもう一つ理由があります。
これまでにも書いたとおり、法人はお金にならないサイトは作れません。残るは個人となりますが、こちらも同じように、お金にならないサイトを作ろうとする心理が働かない理由があります。
というのは、
- 家事代行は趣味性が低い
- 企業・ブランドへのファン性も低い
という理由があるからです。
家事代行は趣味性が低い
個人がサイトを作るモチベーションは、大きく分けると以下となると思います。
- お金
- 社会的意義
- 趣味・趣向
1のお金に関してはすでに書きましたね。家事代行を紹介するウェブサイトは、広告でお金を稼げます。
2は、自分が書くことで社会に役立つことがあればモチベーションになります。要は慈善活動です。しかしながら、命を救う、業界の闇を暴く、などの大義がないとなかなかできません(家事代行にはありませんよね)。
ここでの話の焦点となる3の趣味ですが、お金と並び大きなモチベーションになる要素です。一例として、趣味となり得るものを挙げてみましょう。
- デジタルガジェット
- デジカメ
- スマートフォン
- タブレット
- 料理
- ラーメン
- チャーハン
- 料理研究
- 美味しい物食べ歩き
- 文化
- 絵画
- マンガ
- 盆栽
- スポーツ・競技
- テニス
- サッカー
- 囲碁
- 将棋
これらは無限と言って良いほどあり、それぞれ愛好家がいます。
趣味の話はいくらでもできますし、文章を書くのはとても楽しいもの。ひいては趣味のサイトを楽しんで運営している人は星の数ほどいます。
そこで質問ですが、家事代行サービスを受けることは趣味になるでしょうか?
家事をやってもらうだけだから、それ自体は趣味じゃありません。
空いた時間で趣味をするなら分かりますけどね。
まあ趣味にはなりませんよね(汗)。家事そのものを趣味とする人はいるかもしれませんが、家事代行サービスを受けるのは、時間を生み出したりなどの目的があってこそ。趣味性はほとんどありません。
つまり「個人の趣味で家事代行のサイトをつくろう!」などとは心理的に起りづらいのです。
企業・ブランドへのファン性も低い
特定企業・特定ブランドへの根強いファンがいれば、非営利サイトを作るモチベーションになることもあります。
例えば、アップル、ソニー、アメックス等は、製品やブランドに根強いファンがいます。それらの製品・サービスが出れば即座に利用するような人や、ファンサイトを作ったりする人もいるでしょう。
家事代行業の中では、残念ながらこういった会社は存在しません。いくらベアーズのサービスが気に入っていても「ベアーズのファンサイト作ろう!」とはかなかななりませんよね。
つまりは趣味性だけでなく、ファン性も低いのです。
わざわざ非営利サイトを作る理由が無い……
- 家事代行は趣味性が低い
- 企業・ブランドに対する根強いファンはいない
この2つの条件が揃っていて、しかもお金のためでもないサイトを、はたして誰が作るでしょうか。
貴重な自分の時間を使ってまで非営利サイトを作ろうとする合理的な理由は思い浮かびません。
心理面で作る理由が無ければ、やはりお金目的くらいしか理由がないのです。
そりゃあ営利サイトが増えるわけだわ
まとめ
家事代行業界で営利サイトがあふれてしまう理由を書いてきました。論理的に考えても、「たしかにそうだな」ということがお分りいただけたのではないでしょうか。
そもそも、営利サイト→×、非営利サイト→○というわけではないのですが、お金目当てのクソサイトはどうしても増えてしまうのが現実です。ひいては、信用に足るサイトの情報を選んで、自分なりに判断することが重要でしょう。
ところでこのサイトは、どうなのですか?信用して良いのですか?
してもらえると嬉しいです。
当サイトは中立のサイトという分類になります。ただ、広告は張りますし、いつか他に何らかの利益に繋がらないかなーという下心はあります(汗)。
とは言え自分に正直に、公平になるサイト作りを徹底しています。自分で言うのも何ですが、信用していただければ幸いです。
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